新たなマウスガードの概念と構造-その「常識」を疑う

これまでのカスタムマウスガードとは全く別物のマウスガードセミナーを受講してきました。
このマウスガードの存在はSNSで知り、作り方や概念に興味があったので、当日を楽しみにしていました。
ちょっぴりレポします。

サッカー日本代表の遠藤航選手のマウスガード

今回のセミナー講師は、ドイツのシュトゥットガルトに在住の歯科医師宮川 順充 先生です。
サッカー日本代表キャプテン 遠藤 航選手かかりつけの歯医者さんです。

遠藤航選手といえば、ワイドショーでもマウスガードが度々取り上げられていて、その製作費は『高級車が買えるほど』などと噂されています。
その製作方法は非常にユニークなものでした。

カーボンファイバー製のマウスガード

カスタムマウスガードといえば、普通はEVAと呼ばれる比較的柔らかい素材を使って製作されますが、宮川先生の作るマウスガードはなんとカーボンファイバー製です。
カーボンファイバーとは、釣り竿やヘルメットなどの素材として知られますが、まさかマウスガードに使用するなんて、驚きです。

違和感を減らすために、薄く硬いものを追い求めた結果、この素材に辿り着いたそうです。

特殊な形状で上下の歯列に装着

宮川先生のマウスガードは、サッカーでの使用に特化しているため、下の歯列にも装着するそうです。
理由は、ボールの奪い合いが発生して、下方向から振り上げられた拳からの衝撃を守るためとのことです。
サッカーでのスポーツ外傷では、下の歯が折れることも多いというのは重要なポイントかもしれません。

衝撃で外れる設計

これも特殊な設計と言えるでしょう。
強い衝撃を受けたとき、わざと転覆するような出っ張りを噛み合わせ部分に作っていて、簡単に外れる仕組みになっているようです。
無理に衝撃を吸収するのではなく、外れることで分散させる方式です。

ラグビーや格闘技のように連続的な衝撃に備えることはできませんが、サッカーのような普段はコンタクトせずとも、不意に強い衝撃が加わった際に本領を発揮するのでしょう。

終わりに

セミナータイトルの通り、これまでのマウスガードの常識とは、大きく異なる見解で知識を深めることができました。
しかしこのマウスガード、宮川先生も仰ってましたが、量産はできません。
ごく一握りのサッカー選手だけが手にできる、超絶特殊なマウスガードです。

マイマウスピースは、これまでのエビデンスの集大成かつ、その普及を目指しているので、コンセプトは対極に位置するのかもしれませんが、だからこそ非常に勉強になりました。
宮川順充先生に深く感謝申し上げます。

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